加藤特許事務所

髙木製作所 髙木政宏氏 特許権を活用した起業


実際に加藤特許事務所で特許を取得したHustlesの開発者である髙木政宏さんにお話を伺いました。

髙木製作所 髙木政宏氏
-髙木さんはHustles設立前は窓ガラスを拭くお仕事をされていたそうですね。
髙木:はい。三鷹にある事務所で窓ガラスを拭いていました。
-どういったいきさつでHustlesを設立されたんですか?
髙木:Hustlesの原案はもともと僕の友人が考えたものなんです。その友人は、通常のハンドワイパーに、定規をねじで止めて、そこに、ウォッシャーをかぶせたものを考えました。
-通常だとハンドワイパーとウォッシャーは別々に持って使うものなんですね。
髙木:基本的にはそうです。しかしHustlesのようにハンドワイパーとウォッシャーが一体型になっているものも多数存在していて、多くの窓ふき業者の方はそれを併用して使っているんじゃないかな。
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-としますとHustlesが他の商品と何が違うのか、というのがわからなくなってきたのですが…
髙木:Hustlesの特徴は、通常のハンドワイパーにアタッチメントでウォッシャーをつけることができる、という部分です。
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なるほど!通常のハンドワイパーにHustlesのアタッチメントをつけることで、ハンドワイパーの役目しか果たさないものがウォッシャーにも早変わりするということですね。
髙木:これが非常に効率のよい仕事をすることができるんです。
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-通常のウォッシャーよりも面積が少なく感じますが、何か工夫されている点なのでしょうか?
髙木:Hustlesウォッシャーは通常のウォッシャーの約半分の毛量です。通常のサイズのウォッシャーだと、水を多量に含むため、重くて仕事がはかどらないんですよね。Hustlesの良いところは、手首を返すだけで、洗う工程と拭く工程を変えられる、というところなので、機動性を重視しました。
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-実際に使っているところを見ると、本当に素早く窓ふきができるので驚きました。
髙木:手首の返しだけで窓ふきが完了するという点で、ほんとうに窓ふき業者さんにも重宝していただいてます。
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-特許を出願しようと思ったいきさつを教えてください。
髙木:最初に定規でHustlesの下案を作ってくれた友人に「これで特許とってもいい?」と聞いたらあっさりと「いいよ」と言ってくれたので、思い切って特許事務所に行ってみようと考えました。駅から会社に行く途中に「加藤特許事務所」っていうのがあるな~というのは前々から知っていて、「とりあえずここに相談してみよう」と思ったのがはじまりでしたね。
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-実際に特許事務所の扉をたたいてみてどうでしたか?
髙木:ここは加藤さんが奥様と二人でやられているところなので、まずアットホームな感じがしましたね。自分は何も持たずに、とりあえずアイディアだけを最初にお話ししました。すると加藤さんは「じゃあ、その現物を持ってきてください」と。
加藤:僕らは取得した特許をより有効に使ってもらいたくて、相談者の本気度を確認したうえで、特許出願を引き受けます。ここで現物を…と聞いたのは、本気度を見せてもらうためです。髙木さんは次の日に持ってきましたね(笑)
髙木:徹夜して試作品を作りました。熱意を込めて作ってみて、改めてこれはいける!と感じ、自信をもってもう一度加藤特許事務所を訪問しました。
加藤:この段階でもう連絡がプッツリなくなってしまう人もたくさんいます。でも、髙木さんは違った。髙木さんの熱意を鮮烈に受け、特許出願のためのあらゆる方面からの調査をしました。結果、髙木さんのアイディアは今までにないものなので、出願に至りました。
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-お二方の熱意がすごいですね!情熱をもって仕事をされているのがよくわかります。
髙木:本当に、加藤さんはそういう人です。熱意をもってやった来た僕を、熱意で受け止めてくれた。実は、僕の特許が申請された一か月後に、同じような出願があったんです。驚きました。あと一カ月遅かったら、今の自分はここにいないような気がします。加藤さんはマンツーマンで最初から最後まで見てくれるし、やはり経験が違う。今はHustlesの変更案の国際特許の出願に着手してもらっています。
加藤:特許貧乏にならないように、販売の方も頑張らないとね(笑)
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-本日はお時間を頂戴しまして、ありがとうございました!加藤特許事務所ならではの良いお話が聞けたように思います。
髙木:ほんとに親身になってくれる加藤特許事務所さんですが、本気度を試される場でもあります。アイディアが出たら形にして、多方面からの意見をもらうのが起業にはかかせないと改めて思います。加藤さん、本当にありがとうございました。

髙木製作所 髙木政宏氏 略歴

http://www.hustles.jp/

2009年

  • ビルメンテナンス会社に勤務していた髙木氏およびほか2名が、窓ガラス清掃用スクイジーに取り付けて使用するアタッチメントを開発。

2011年

  • 開発品について、髙木氏在籍企業が加藤特許事務所を通じて特許取得(特許第4700118号)。
  • 類似製品が出現したが、警告後その販売は下火に。
  • 髙木氏在籍企業が特許製品の製造・販売を開始。商品名「ハッスルズ」。

2015年

  • 髙木氏が特許権を譲り受けて独立し、髙木製作所を創立。「ハッスルズ」商品を製造・販売。
  • 髙木氏が「ハッスルズ」について商標権取得(商標登録第5793321号)。

2022年現在

    • 現在、「ハッスルズ」商品の販売網を拡げつつある。

○髙木氏が「ハッスルズ」およびその関連技術について保有する当事務所扱いの特許

  • 日本国特許第4700118号(2011年登録)
  • 日本国特許第6636322号(2019年登録)
  • 日本国特許第6914500号(2021年登録)
  • 米国特許第10178929号(2019年登録)
  • 米国特許第10617272号(2020年登録)

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